こんにちは、EVライフです!
毎年暑い日や台風が多くなってきていますが、人と地球にやさしくサステナブルな次世代のクルマとして、今電気自動車(EV)への期待が高まっています。世界各国の電気自動車の積極的な姿勢を受けて、日本でも各車メーカーが電気自動車の開発や販売に力を入れています。
電気自動車は走行時に排気ガスを出さず、再生エネルギーとの組み合わせによって化石燃料に依存することなく走行することができるため、持続的な社会の実現に向けて大きな鍵になるとされています。
本記事では、日本のクルマメーカー大手のホンダに焦点を当て、「ホンダの電気自動車(EV)!その開発の歴史や特徴、最新のラインナップを徹底解説」と題して、ホンダの電気自動車に関する動向を紹介していきたいと思います。
電気自動車の利用を検討している方の参考になれたら幸いです!
ホンダの電気自動車(EV)を見ていく前のおさらい
そもそも電気自動車(EV)とは?
はじめに、電気自動車について紹介します。電気自動車とは、車の中にある電池を電気を使って充電し、その電気を使ってモーターを回して走る車のことです。従来のクルマのようにガソリンなどの化石燃料の必要がなく、風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギー(または自然エネルギー)によって充電すると、走行時の温室効果ガスの排出が抑えられ、次のクルマの主役として注目されています。
電気自動車(EV)のメカニズム
電気自動車のメカニズムは、電気を使って走ることです。
とても簡単な例に「ミニ四駆」があります。ミニ四駆は電池を使ってモーターを回し、走ることのできる車で、小学生でも作ることのできるとても簡単な仕組みで出来ています。
実際の電気自動車の場合は、さまざまな制御があるためにもっと複雑なシステムになっていますが、本質的な部分だけを抜き出すと「電気を使ってモーターを回して走っている」という点になります。
関連記事:電気自動車(EV)とは?小学生でも分かる簡単な見分け方を紹介
ホンダの電気自動車(EV)の歴史
ホンダの電気自動車に関して、まずはホンダにおける電気自動車の歴史を簡単に見ていきましょう。以下に重要なトピックに関する年表をまとめてみました。
✔︎ホンダの電気自動車(EV)の歴史
1988年:Hondaとしての電気自動車の研究を4人体勢でスタート。基礎研究が開始。CR-Xをベースにした改造車で電気自動車を製作。ボディーのアルミ化やガラスのアクリル化で軽量化を図り、記念すべき1号車。
1991年:電気自動車を重要な戦略機種と位置付け、各研究所から多岐の職種にわたる人材を集め、百数十人を企業プロジェクトとして集結。シビック3ドアをベース車としモーターやバッテリーについては市販品を流用しての製作。
1993年:電気自動車がD開発としてスタート。全くの新しい乗り物であり、"クリーン、静か、滑らかな異次元の走り感の表現"、"先進的であること"の二つをテーマに、『世界一の電気自動車にすること』が目標となる。
1993年:世界一の電気自動車のキャッチフレーズのもと、東京モーターショーへの出展車「EV-X」を製作
1994年:市場データ収集のため、シビックを改造したCUV-4を製作。米国カリフォルニア州の電力会社と契約し、2年間の実走行テストを開始。
1998年:電気自動車「HONDA EV PLUS」を日米で発表
300台の生産が計画され、主にアメリカのカリフォルニア州でリース販売され、ニューヨーク州、日本、スイスでも少数リース販売が行われた。
2020年:電気自動車「Honda e」を発売
2020年にホンダは、人のココロとつながる車と題して、電気自動車「Honda e」を発表。シンプルでモダンなデザイン、力強くクリーンな走りや取り回しの良さ、そして多彩な先進機能によって、お客様の移動と暮らしをシームレスに繋げるパートナーとなることを目指している。
こうして歴史を振り返ってみると、ホンダの電気自動者に関する発表はそこまで多くないものの、かなり早い時期から技術の検討に着手していたことが分かります。また、1990年代から環境意識の高い米国カルフォルニアに電気自動者を展開していたことからも、ホンダの電気自動車に関するパイオニア精神が伺えます。
参照:Honda
ホンダの電気自動車(EV)に関する概要
ホンダの電気自動車(EV)に関する考え方や特徴
ホンダは、最新の電気自動車を発表した際、次のように述べています。
Hondaが提案する都市型コミューターHonda eは、これまでのクルマにはない魅力を追求すると共に、EVの本質を見つめ、柔軟な発想で、未来を見据えてつくりあげたモビリティです。新しい時代になじむシンプルでモダンなデザインと、力強くクリーンな走りや取り回しの良さ、そして多彩な先進機能を搭載したHonda e。お客様の移動と暮らしをシームレスに繋げる生活のパートナーとなることを目指しました。
このことから、ホンダは電気自動車の開発や販売を通じて、これまでのクルマにはない魅力を追求してお客様の移動と暮らしをシームレスに繋げる生活のパートナーなることを目指していることが伺えます。
また、その目標を支える鍵として以下の4つのポイントを強調しています。
・先進のテクノロジー
・モダンで親しみやすいシンプルデザイン
・快適かつクリーンな都市型コミューター
・先進の安全・安心
参照:Hondaプレスリリース
ホンダの電気自動車(EV)のシェア
2022年の世界の電気自動車市場におけるホンダのシェアは非常に小さい状況です。下記の2022年1~5月における電気自動車の売上ランキングでも示す通り、ホンダのシェアはトップ20のランク外になっています。電気自動車市場では、専業の米テスラや、ディーゼル車の排ガス不正問題を機にEVにかじを切ったドイツのフォルクスワーゲン、中国の新興メーカーが目立っています。
ホンダの電気自動車のシェアが少ない理由としては様々なことが考えられますが、世界の自動車メーカの台頭や自社内の販売戦略における優先順位の相違などが考えられます。
ホンダの電気自動車(EV)に関する目標
ホンダは、2050年までに自社に関わる全ての製品と企業活動におけるカーボンニュートラル化を目指しています。2022年現在において、二輪車、四輪車、パワープロダクツや船外機、航空機を合わせて年間3,000万台規模のパワーユニットメーカーとして、幅広い製品の動力源のカーボンニュートラル化に取り組んでいく予定です。
2022年に発表された「四輪電動ビジネスの取り組みについて」では、以下の4つの目標を掲げています。
■ハード売り切りのビジネスから、ハードとソフトを融合させたサービス・価値を提供するビジネスへ拡大
■今後10年で研究開発費として約8兆円、電動化・ソフトウェア領域に投資含め約5兆円を投入し、電動化加速
■2030年までに世界で30機種の電気自動車を展開し、年間生産200万台超を計画
■全固体電池の実証ラインに約430億円を投資し2024年に立ち上げ予定
このような目標や投資によって、ホンダは四輪車の電動化だけではなく、あらゆるモビリティに対して交換式バッテリーや水素の活用など、さまざまな国や地域のお客様の用途に応じた多様なソリューションを提示、社会全体の利便性や効率性を高めたいとしています。
参照:Hondaプレスリリース
ホンダの電気自動車(EV)の主なラインアップ
では、2022年におけるホンダの電気自動車の主なラインナップを見ていきましょう。
ホンダの電気自動車(EV)の主なラインナップ1:Honda e
ホンダは、2020年に都市型コミューター用の電気自動車「Honda e」を発表しています。発表では、これまでのクルマにはない魅力を追求すると共に、電気自動車の本質を見つめ、未来を見据えてつくりあげたモビリティと謳っています。
主なスペックは下記のようになっています。
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車両価格:4,950,000円
走行距離:259 km
乗車定員:4 名
バッテリー容量:35.5 kWh
最高出力:113 kW
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2020年の段階での販売計画を年間で1,000台としていましたが、実際の販売数は2020年に427台、2021年に721台にとどまっています。また販売戦略の中心とされている欧州での売り上げも、2021年の販売台数は3752台にとどまるなど、他の電気自動車と比較してその売り上げは鈍いものになっています。この要因として、他の電気自動車と比較した際の走行距離の短さや独特のデザインの受け入れにくさなどが言われています。
ホンダの電気自動車(EV)に関するまとめ
ここまで、「ホンダの電気自動車(EV)!その開発の歴史や特徴、最新のラインナップを徹底解説」と題して、ホンダの電気自動車に関して紹介してきました。改めて本記事の内容をこちらにまとめます。
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✔︎ホンダの電気自動車(EV)に関するまとめ
ホンダの電気自動車(EV)の歴史
ホンダの電気自動車(EV)に関する発表はそこまで多くないものの、かなり早い時期から技術の検討に着手。1990年代から環境意識の高い米国カルフォルニアに電気自動者を展開し、電気自動車「HONDA EV PLUS」をリース販売。
ホンダの電気自動車(EV)に関する考え方
これまでのクルマにはない魅力を追求してお客様の移動と暮らしをシームレスに繋げる生活のパートナーなることを目指している。
ホンダの電気自動車(EV)のシェア
2022年の世界の電気自動車市場におけるホンダのシェアは非常に小さい
ホンダの電気自動車(EV)に関する目標
■ハード売り切りのビジネスから、ハードとソフトを融合させたサービス・価値を提供するビジネスへ拡大
■今後10年で研究開発費として約8兆円、電動化・ソフトウェア領域に投資含め約5兆円を投入し、電動化加速
■2030年までに世界で30機種の電気自動車を展開し、年間生産200万台超を計画
■全固体電池の実証ラインに約430億円を投資し2024年に立ち上げ予定
ホンダの電気自動車(EV)の主なラインアップ(2022年)
ホンダの自動車の主なラインナップ1:Honda e
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本記事が、ホンダの電気自動車に関する理解を深める手助けをできていたら嬉しいです。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
では、楽しいEVライフを!