■ FOMMのEV戦略
FOMMは、2014年、2015年、2022年などにEVに関する戦略を発表しています。 (参照:FOMMの公式ページ)。
想定する展開EV車種数
FOMMは2013年の創業当初から一貫して小型モビリティとしての電気自動車(EV)開発を推進しています。現在の車種数は1種類で、水に浮くことができる特徴的な電気自動車(EV)です。また「東京モーターショー2019」において『AWD SPORTS Concept』という2人乗りのスポーツカーを発表しており、今後のラインナップの拡充が期待されています。
EVへの投資
FOMMのEVに対する明確な投資額は発表されていません。一方、環境省が管理する「令和 3 年度バッテリー交換式 EV および再エネ活用の組み合わせによるセクターカップリング実証事業」に採択されており、当実証事業に割り当てられる投資額は7億円になります(全てがFOMMに割り当てられるものではありません)。
EV推進へのコメント
“自動車は今や人々の生活に欠かせない存在となっています。しかし、誰もが手軽に乗れる存在ではありません。我々は電気自動車の特徴を活かし、近距離移動に最適化した身近な存在の超小型電気自動車を創りたい。それもエンジンをモーターに代えただけの普通の電気自動車ではなく、皆様に新しい価値を提案し、お客様の生活に革新を与える乗り物。この車両の企画・開発から実現を目指す事が「私の夢」であり、街中に走るこの電気自動車とそれを運転するお客様の笑顔を見ることが「私のモチベーション」です。小型車両の開発を契機に、新たな乗り物の形態を創造し、究極の乗り物「觔斗雲」の実現へ邁進します。”
FOMM戦略の特徴
FOMMのEV戦略の特徴は、唯一無二の「水に浮く小型電気自動車(EV)」という圧倒的なコンセプト差別性です。他の巨大EVメーカーと設計コンセプトが全く異なり、アジアや日本など水害の多い地域、さらに小型モビリティに慣れ親しんだ文化ある国々をターゲットにニッチに見えながらも確実に実績を伸ばしている特徴的な電気自動車(EV)メーカーです。開発当初は、日本国内での生産・販売を目指しましたが、当初は日本の厳しい規制を前にEVの認可が下りず、海外事業に注力することになりました。とくにタイでの展開に力を入れ、千台オーダーの受注を受けるまでの実力をつけています。2020年12月には日本においても軽EVとして法人向け販売をスタート。21年5月には一般向けにも販売を開始しており、今後の販売増加、ラインナップの拡充に期待が持たれます。
今後のFOMMの電気自動車(EV)の発展を楽しみにしましょう!