■ BYDのEV戦略
BYDは、BYDはすでに100%の電動化を実現しており、全世界的に横断的なEV戦略を発表していません。 (参照:BYDの公式ページ)。
想定する展開EV車種数
2022年3月の時点でBYDのエンジン車の生産を終了したことを発表しており、BYDが生産販売する車はは全てBEVまたはPHEVの電気自動車(EV)になります。世界各国では多様な電気自動車(EV)のラインナップを保有しますが、日本市場への参入は2015年の電気バスの納入が初めてであり、普通車の参入は法人用販売のe6が2022年1月から始まっています。今後、EVのラインナップを増やしていく方針を発表しています。
EVへの投資
BYDは2030年に向けたEV関連の投資額を明言をしていませんが、現在でも世界最大の電池生産能力を誇る工場を有しています。
EV推進へのコメント
“イノベーションの力で、より良い暮らしと社会の実現へ 昨今、2030年までの世界共通の目標として国連で採択されたSDGsや、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、事業活動を通じて社会の発展や課題解決に貢献することが求められています。私たちの製品・サービスが、その一助となればと考えております。”
BYD戦略の特徴
BYDのEV戦略の特徴は、圧倒的なEV推進体制と生産能力と技術力です。BYDは1995年に電池メーカーとして創業しましたが、2003年には中国国営自動車メーカーを買収して自動車事業に参入し、その後も発展を続け、2022年には世界のBEV(ピュアEV)の販売で世界トップレベルの位置にたっています。また、BYDは2022年3月をもってエンジン車の生産を終了したと発表し、これまでエンジン車を生産・販売してきた自動車メーカーのなかで、エンジン車販売終了に踏み切った世界初のケースになります。各メーカーは、2030年〜2040年代にエンジン車の販売を終了する方針を立てている中で、BYDの電動化への注力は、世界を10年先駆けた事業速度といえ、EV業界における世界の覇者として、テスラに迫り、追い越す勢いを示しています。安価・高性能・高生産力、これらの特徴からEVの世界王者になる日が近いと想定されています。
今後のBYDの電気自動車(EV)の発展を楽しみにしましょう!