■ テスラのEV戦略
テスラは、2006年8月にEV戦略「The Secret Tesla Motors Master Plan (just between you and me)」を発表しています(Teslaは相当に早い時期からEVの世界を創り上げるプランを掲げています)。なお、テスラは2016年にマスタープラン2を発表し、2023年3月にマスタープラン3を公表する予定ですので、必要に応じてご参照ください。 (参照:テスラの公式ページ)。
想定する展開EV車種数
車種に関する正式なロードマップを発表していません。
EVへの投資
投資額に関する正式な発表をしていません。
EV推進へのコメント
“「I should mention that Tesla Motors will be co-marketing sustainable energy products from other companies along with the car. For example, among other choices, we will be offering a modestly sized and priced solar panel from SolarCity, a photovoltaics company (where I am also the principal financier). This system can be installed on your roof in an out of the way location, because of its small size, or set up as a carport and will generate about 50 miles per day of electricity.
If you travel less than 350 miles per week, you will therefore be “energy positive” with respect to your personal transportation. This is a step beyond conserving or even nullifying your use of energy for transport – you will actually be putting more energy back into the system than you consume in transportation! So, in short, the master plan is:
1. Build sports car
2. Use that money to build an affordable car
3. Use that money to build an even more affordable car
4. While doing above, also provide zero emission electric power generation options
Don't tell anyone.」
日本語訳「テスラモーターズは、自動車とともに、他の企業の持続可能なエネルギー製品を共同で販売する予定であることを言及しておく必要があります. たとえば、太陽光発電会社である SolarCity (私は主な出資者でもあります) から適度なサイズで手頃な価格のソーラー パネルを提供します。 このシステムは、サイズが小さいため邪魔にならない場所の屋根に設置することも、カーポートとして設置することもでき、1 日あたり約 50 マイルの電力を生成します。
したがって、週に 350 マイル未満で移動する場合は、個人の交通手段に関して「エネルギー ポジティブ」になります。 これは、輸送のためのエネルギーの使用を節約したり無効にしたりすることを超えた一歩です。実際には、輸送で消費するよりも多くのエネルギーをシステムに戻すことになります! 要するに、マスタープランは次のとおりです。
1. スポーツカーを作る。 2. そのお金を使って手頃な価格の車を作る。 3. そのお金を使って、さらに手頃な価格の車を作る。 4. 上記と同時に、ゼロエミッション発電の選択肢も提供。 誰にも言わないでください。」”
テスラ戦略の特徴
テスラのEV戦略の特徴は、テスラは、現在の「EV時代」を作り上げた紛れもない立役者です。各車メーカーでも古くより電気自動車(EV)の開発をスタートさせていましたが、テスラは電気自動車(EV)の環境性、社会実装性、未来への必要性を信じ、社会浸透に本気に取り組んできました。テスラが目指す車作りは「自動車産業の変革」ではなく「人類を救うこと」と銘打ち、今後も業界を牽引されることが予想されます、2021年まではEVの販売で世界1位を独占し続け、今後もBEV(100%の電気自動車)1本で展開していく姿勢を示しています。EVの世界にテスラあり。マスタープランに挙げられていた、手頃な価格のEVについても市場投入を始めており、いよいよEV主体のモビリティ社会が目前に迫っています。今後もテスラの動きが世界を動かすと言っても過言ではないので、ぜひ期待していきましょう。
今後のテスラのEVの発展を楽しみにしましょう!