ガソリン車からEVへの乗り換えで賢くお得に暮らそう!
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電気自動車への乗り換えで、年間維持費平均10,000円以上もお得に!
みなさん、お気に入りの車のメーカーや車種はありますか? 本記事では、どのメーカーの電気自動車(EV)が最も売れているのか、海外の報告をもとにランキングで紹介していきます。 今、検討しているEV・現在乗っているEVの会社は、果たして何位なのでしょうか。さっそくチェックしていきましょう!
まずは、電気自動車(EV)の業界全体の売上からチェックしていきましょう。
シンガポールの市場調査会社カナリスは、2022年上半期の電気自動車(EV)の世界販売台数は前年同期比63%増の420万台だったと発表しています。EVにはバッテリーのみをエネルギー源として走行する電気自動車(BEV)と、ガソリンを利用して発電して電気で駆動すると共に、バッテリーも搭載し、プラグから充電することをできるプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)が含まれた総数になり、420万代の販売台数のうち、BEVが305万台、PHEが115万台になります。(参考:canalys)。
世界における半年間における新車の購入台数はおよそ8,000万台なので、EVのシェアは世界において、約5%を上回ってきています。
世界では、自動車の走行におけるCO2削減の対策に第一手段として「電気自動車」に注目し、2022年までには主要な車メーカーは「EV戦略」を発表し、早ければ2024年、遅くとも2035年程度までに新車の販売をEVのみに絞っていくことを発表しています。
数年前までには(具体的には2019年、2020年程度までは)、「EVは本当に来るのか?」というような議論がなされていましたが、そうした議論はすでに過去の話となり、世界はすでにEVへの舵きりを決定したフェーズに入っています。
世界において、従来のガソリン車からEV車種に全面的に移行する理由は大きく3つにまとめられます。
1つ目は企業的な目線で、「走行時のCO2排出が0」であることです。世界では気候変動への対応から、自動車に関する環境規制が強化されてきていますが、その規定の評価基準が「走行距離1kmあたりの二酸化炭素(CO2)の平均排出量」となっています。電気自動車(特にバッテリーのみで駆動するBEV)は、走行時に排気ガスを出しません。つまり、現在の環境規制の定義内ではCO2を排出せず、CO2排出量は「0」になるため、規制に対する開発目標を立てる必要がなくなりますし、環境規制を受けないので有利に拡販ができます。
2つ目も企業的な目線で、「EVが圧倒的に作りやすい」からです。ガソリン車や燃料電池車は、その構造の複雑さから、その業界への参入は高い技術力とその蓄積が要求されました。一方で、電気自動車(EV)は構造が比較的にシンプルで(具体的にはガソリン車と比べて部品数が1/5〜1/10以下まで減り)、新規参入のしやすい製品になります。そのため、ガソリン車や燃料電池車時には少なかった「材料メーカー、電池メーカー」などサプライチェーンで上流に位置していたメーカー群もこぞってEVの「車メーカー」として参入してきており、製品や競争が活況を呈しています。競争が盛り上がれば、それだけ良い製品が生まれる可能性が高まり、実際に技術レベルが上がっているので、社会導入に必須るフェーズに短期間で入ってきました。
3つ目は消費者(ユーザー)的な目線で、次世代の生活ニーズを満たしてくれるからです。次世代のニーズとは「環境性」が主要と考えられ、環境性の高さは走行時のCO2の排出が0であることです。また、LCA込みでのCO2排出の議論がなされた時代(具体的には、自動車の生産・電気の生産・自動車の走行の全てを含めたCO2の排出量を比べた際に、本当に電気自動車がCO2排出が減るのかという議論が勃発した時代)がありましが、EVの技術革新やCO2算出方法の精度向上により、再生可能エネルギーの普及が高まれば、電気自動車(EV)のCO2排出は各種車と比べても優位であることが証明され、2023年現在では疑う余地がない状況になってきています(あくまでもポテンシャルの話であり、車種ごとで細かく見ると、電気自動車(BEV)が必ずしもPHEVやHVより優位とは限りません)。
世界では飛躍的にEV化が進んでいる一方、日本では車メーカーやユーザーを含めて振興のEVへの乗り遅れや敬遠から、上位は海外メーカーが握っています。
それでは、さっそくEVのメーカーランキングを初回します。スウェーデン王国のEVコンサルタントであるev-volumesは2022年上期の世界におけるEV(BEV・PHEVの総計)の販売台数になります。
参照:ev-volumes
上の資料をもとにピュアEV(100%電気で走る電気自動車(BEV))の販売台数の多いメーカーをランキングにすると次のようになります(上図をもとにEVライフで作成)。
順位 | メーカー (アライアンス) | アライアンスに含まれるメーカー |
---|---|---|
1位 | Tesla | ー |
2位 | BYD | ー |
3位 | GM | ー |
4位 | VW Group | アウディ、ベントレー、ブガッティ、Jetta、Cupra、ランボルギーニ、RUF、ポルシェ、セアト、シュコダ、フォルクスワーゲン |
5位 | Hyundai | ー |
6位 | Stellantis | アバルト、アルファロメオ、クライスラー、シトロエン、ダッジ、DS、フィアット、ジープ、ランチア、マセラティ、オペル、プジョー、ラム・トラックス、ボクスホール |
7位 | Chery Automobile | ー |
8位 | GAC | ー |
9位 | R-N-M Alliance | ルノー・日産・三菱 |
10位 | SAIC | ー |
11位 | Dongfeng | ー |
12位 | Geely-Auto Group | ー |
13位 | Changan Automobile Group | ー |
14位 | BMW Group | ー |
15位 | Xiaopeng | ー |
16位 | Mercedes-Benz Group | ー |
17位 | Hozon Auto | ー |
18位 | Great Wall Motors | ー |
19位 | NIO Inc. | ー |
20位 | Leap Motor | ー |
参照:TESLA
ピュアEV(BEV)業界のシェア1位は「Tesla」です。 2022年上期のピュアEV(BEV)販売台数は55万台強に上ります。 他社を抑えて、長年1位の座につくピュアEVの王者になります。
テスラはもともと電気自動車を販売することを目的として作られたアメリカの企業です。
テスラは、自社のホームページにおいて自身の環境対策に関するプレスリリースでは、次のように述べています。
We’re building a world powered by solar energy, running on batteries and transported by electric vehicles. (和訳)我々は太陽のエネルギーで駆動し、電池によって運用され、電気自動車によって移動することができる、世界を作っています。
さらに、自社のビジョンに関しては、このように紹介しています。
create the most compelling car company of the 21st century by driving the world’s transition to electric vehicles,” while its mission is “to accelerate the advent of sustainable transport by bringing compelling mass-market electric cars to market as soon as possible 世界の電気自動車への移行を先導することで、21世紀において最も魅力的な車メーカーを創っています。そのミッションは、可能な限り早く、人々を夢中にさせる大量生産型の電気自動車を市場に出すことで、持続可能な交通手段を進歩させていきます。
Teslaは、電気自動車を世界に拡めた立役者としても知られ、EVファンを始め、クリーンやサステナブルを考える層から絶大な人気を集めています。持続可能な社会への加速に向け、ピュアEVの展開にとどまらず、充電インフラも独自で世界展開し、その活動を見習うように世界各国に充電インフラが展開されていきました。
TeslaのEVは、超高級志向のモデルSに始まり、汎用性の高い普及モデルとして知られるモデル3や、SUVのモデルYなど、さまざまなボティタイプを展開しています。
> TESLAのEVのラインナップ
参照:BYD
ピュアEV(BEV)業界のシェア2位は「BYD」です。 2022年上期のピュアEV(BEV)販売台数は約32万台になります。 急激にシェアを伸ばしている中国のメーカーです。
次世代のクリーンモビリティの大きなラインナップはピュアEV(BEV)とプラグインハイブリッド(PHEV)で進めています。
BYDは、自社のホームページにおいて、次のように述べています。
電気自動車のグローバルリーダーであるBYDグループが世界で培った実績とノウハウを活かし、日本におけるSDGsのソリューションメーカーとして社会と人々に貢献します。
BYDはもともと、1995年に設立された「電池メーカー」でした。一方、自社で開発したLIB(電池)をベースに自動車製造に参入し、事業を拡大してきました。2000年代には、EVの安定性と走行距離から、2008年には世界的投資家であるウォーレン・バフェット氏から出資を受け、着々とEV販売を拡大し、今や世界TOP2の位置に上り詰めています。
BYDは、普通車からバスなどの大型車まで多様なモデルを展開しています。一方、日本国内におけるEV販売は計画的に遅らせる予定で、普通車では法人用のハッチバッグしか投入していませんでした。
しかし、2022年に方針を転換。普及が進まず、車種も少ない日本に向けて「これからはEVを買うか買わないかの時代ではない。これからの時代はEVをいつ買うかだ。私たちは、日本のあらゆる人にとってeモビリティが身近な選択肢となる社会を皆さんとともに創造していく」と述べ、2023年には普通車も含めた販売が実施されている。
> BYDのEVのラインナップ
参照:GM
ピュアEV(BEV)業界のシェア3位は「GM」です。 2022年上期のピュアEV(BEV)販売台数は25万台を超え、1908年に設立されたアメリカの自動車メーカーであり、トヨタに並び世界最大級の車メーカーとして知られます。
GMは、自社のホームページにおいて、次のように述べています。
Electrification. Built for ultimate range, power and flexibility, our Ultium electric vehicle battery platform is helping put everyone in an EV – moving us closer to a world with zero tailpipe emissions. 電化。 究極の航続距離、パワー、柔軟性を実現するために構築された当社の アルティウム電気自動車用バッテリー プラットフォームは、すべての人をEVに乗せるのに役立ち、排気ガス排出ゼロの世界に私たちを近づけます。
GMはEV、自動運転等に積極的に投資、戦略を立てています。GMの主要なEV売上は、上汽通用五菱汽車という、2002年にゼネラルモーターズ (GM) 、上海汽車 (SAIC) 、五菱集団(現:広西汽車集団)の3社による合弁会社(通称:SGMW(SAIC-GM-Wuling Automobile))が主たるものになります。
GM単体でのピュアEV(BEV)の売上はまだ小さく、日本へのGMブランドのEV展開も遅れており、2023年では日本でGMのEVを購入することはできません。
VWの情報に関する参照:Volkswagen
ピュアEV(BEV)業界のシェア4位は「VW group」です。 2022年上期のピュアEV(BEV)販売台数は約21万台になります。
フォルクスワーゲンは、1937年に設立されたドイツの自動車メーカーです。フォルクスワーゲンのグループ(俗にVW group)の中には、旗艦となるフォルクスワーゲンに加え、アウディ、ランボルギーニ、ポルシェなど12のブランドを有しています。誰も聞いたことがあるような高級車集団、それがフォルクスワーゲングループです。
フォルクスワーゲンは、自社のホームページにおいて、次のように述べています。
フォルクスワーゲンは一歩ずつ、でも着実に ZEROを目指して始めています。 欧州から世界へ、そしてこれから日本へ。
・・・
そして今、時代が求める持続可能な社会の実現に向けて、CO2排出ゼロの車両をより多くの人々に届けるために、フォルクスワーゲンはカーボンニュートラルへ向けて、企業として包括的な取り組みを象徴するコンセプト“Way to ZERO”を提唱。 世界有数の自動車メーカーで、パリ協定に初めてコミットしたグループ企業として、カーボンニュートラルは私たちの責任でありミッションです。そのために、さまざまな活動を通して、遅くとも2050年までにカーボンニュートラルな企業になることを目指し、私たちは取り組みを始めています。
VWは2022年12月から、日本のEV市場に参入したことでも注目を集めています。今後、さらなる躍進が期待されます。
ヒョンデの情報に関する参照:Hyundai
ピュアEV(BEV)業界のシェア5位は「Hyundai(ヒョンデ)」です。 2022年上期のピュアEV(BEV)販売台数は約18万台超になります。
ヒョンデは、1967年に設立された韓国の自動車メーカーです。環境関連の自動車開発では、燃料電池車(水素で走る車)の開発に積極的で、2013年に燃料電池車仕様のツーソンのリース販売を開始し、2018年には800km航続を可能とする量産燃料電池車のネクソを公開。ハイブリッドでは「アイオニック」がトヨタ・プリウスPHVを上回る燃費を叩きだしていることで、その自動車製造技術が世界的に高く評価されており、世界的に販売台数を伸ばしている。
ヒョンデは、自社のホームページにおいて、次のように述べています。
大胆な転換: ヒョンデが歩みだすカーボンニュートラルへの挑戦。現在、私たちは多くの人々が「ザ・グレイト・シフト」と呼ぶ大胆な転換期にあります。産業化時代の終焉を迎え、私たちは人類の革命における環境保全という新たな段階に向かって進もうとしているのです。
・・・
ヒョンデは果たして電動化への転換をリードできるか、ということが世間から注目されてきました。こうした憶測に対して、私たちは何年も前からその転換へ向けて着手している、とお答えしています。 1991年SONATAエレクトリックで当社は初めての電気自動車(EV)に特化したモデルを発表。2016年にはIONIQのマイルドハイブリッド、プラグインハイブリッド(PHEV)およびフルBEVを開発しました。そして2019年に発売したKONAは完全に電動化されたモデルとなりました。
・・・
これこそ生きる価値のある未来、一緒に作り上げる価値のある世界ではないでしょうか。人間のために…さらには地球に暮らす全ての動植物のために、カーボンニュートラルを目指す努力を私たちは止めてはなりません。ポジティブエネルギーによる進歩を続け、本当の意味で全てのものにとって持続可能かつ暮らしやすい世界を実現しましょう。
ヒョンデは、その高い技術力、高走行性能をEVにも展開しています。日本導入モデルの「アイオニック」は、日本国内で販売されるピュアEVでの中では航続距離がTOP10に入る600kmを超える走行性能を有し、さらに技術力を合わせるうことで非常にコスパの高い車を提供しています(値段あたりの航続距離が長い)。
次世代クリーンカーの中でも、高性能・高コスパなブランドに注目な方は、ぜひチェックしておきたいメーカーです。
> ヒョンデのEVのラインナップ
2022年上期のEV(BEV)のメーカーランキングは次のとおりでした。
1位:Tesla
1位:BYD
3位:GM
4位:VW group
5位:Hyundai
みなさんの想像と比べていかがでしたでしょうか。少し悲しいことに、「車といったら日本車」と言われていた時代は過ぎ去り、現在、未来のど真ん中をいくEV(ピュアEVのBEV)のメーカーランキングでは、TOP5に日本のメーカーはいません。日本人としては、日本車に愛着が湧くかもしれませんが、平たく様々なメーカーを吟味し、楽しみ、あなたのより良いEVライフに繋げて頂けたら嬉しいです。
記事を読み終えたら…
電気自動車への乗り換えで、年間維持費平均10,000円以上もお得に!