軽の電気自動車(EV)
軽の電気自動車(EV)の特徴について紹介していきます。
■軽の電気自動車(EV)とは?
軽の電気自動車(EV)とは?
軽の電気自動車(EV)とは、軽自動車として分類される電気自動車(EV)になります。ガソリン車では、軽自動車であることで税金が安くなる傾向があり、車の保有に関するランニングコストを下げることができますが、電気自動車(EV)も同様にランニングコストが下がることから注目を集めています。
一般的な軽自動車は「排気量660cc以下、長さ3.4m以下幅1.48m以下、高さ2.0m以下の三輪および四輪自動車(参照:軽自動車検査協会)」になりますが、電気自動車(EV)の場合はいずれの車においても排気量は0ccであるため、基本的には車体サイズが軽自動車であるか否かの判断基準になります。
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■軽の電気自動車(EV)の動向
2022年度には、軽自動車の電気自動車(軽EV)として三菱と日産が発売を開始し、日本に「EV元年」をもたらすほどの大きなインパクトを与えました。特に軽のEVの代表格である日産のサクラの登場は、環境対応に追われる企業や環境志向の高い個人から注目を集め、売上げ台数がわずか3週間で1万1000台をマークし、日本における自動車利用のEVシフトにおいて歴史に残る記録となりました(関連記事:日産の軽の電気自動車(EV)「SUKURA」が爆売れ)。
また、軽のEV発売から1年、主要な日産サクラ・三菱ekクロスEVの販売台数は合計5万台をマークし、両車が2022年をEV大躍進の年に導きました(関連記事:『日産サクラ』と『eKクロス EV』の生産累計5万台達成)。他の自動車メーカーも軽EVの開発を進めており、例えばダイハツやスズキは「2025年までに軽EVを発売する」と公表しており、軽EVに対する注目が高まっていることが示唆されています。
■軽の電気自動車(EV)の補助金
2023年にも、電気自動車(EV)の補助金が、国・都道府県・市区町村など様々な組織・自治体から出されています。対象車種には軽タイプの電気自動車(EV)も含まれており、たとえば日産サクラなら国からの補助金が55万円出ます。また、三菱のekクロスEVについても同額の55万円が国からの補助金として出されます。補助金を利用することで、少し高めな電気自動車(EV)でもガソリン車同等の価格で購入できるケースもあるため、ぜひ自分のお住まいの自治体におけるEVの補助金総額を確認しておきましょう(参考: 電気自動車(EV)の補助金検索)。
軽の電気自動車(EV)のメリット・デメリット
■軽の電気自動車(EV)のメリット
軽EVへの注目の理由は次のような点にあります。
・補助金を利用すれば購入価格が手頃になること。
・EVの維持費が比較的安価であるため、将来的に経済的だという点。
・日常的な利用なら、小回りがきき、日本の狭い道などでは運転しやすいこと。
かつてEVは車両価格が高く、軽自動車のコンセプトとは合わないものでしたが、補助金や技術革新によって、現在では「高めの軽自動車」の価格程度にまで下がっています。
軽自動車とEVは、「価格」の課題をクリアすれば非常に相性が良いと言えます。軽自動車が選ばれる主な理由は、その維持費が安価であることです。EVも燃料代や税金などの維持費が低く、軽自動車を選ぶニーズに合っています。
また、EVの欠点である「航続距離の短さ」も、軽自動車のユーザーにはあまり問題になりません。多くの軽自動車ユーザーは「買い物や片道10~20km程度の通勤」を主な利用としているため、航続距離が160km程度あれば、普段使いで困ることは少ないでしょう。
■軽の電気自動車(EV)のデメリット
軽の電気自動車(EV)の人気が高まる一方で、その利用方法については、軽のEVの特性を知っておかないと不便に感じる可能性があります。
かつて電気自動車(EV)は車両価格が高く、軽自動車のコンセプトとは合わないものでしたが、補助金や技術革新によって、現在では「高めの軽自動車」の価格程度にまで下がっています。本体価格はガソリン車と比べると平均的に高くなりますが、EV限定の補助金が各自治体から助成されており、それらを利用することで、ガソリン車同等の金額感で軽のEVを購入できるケースもあります。
一方、軽のEVのデメリットとしては、航続距離がその他のEVと比べて短い点があります。たとえば、日産・三菱の軽のEVの導入モデルの航続距離は200kmであり、電気自動車(EV)の平均値である424kmと比べると半分以下の航続距離になります。このことから、軽のEVでは長距離のドライブや遠出の旅行などを使用すると、たびたびの充電が必要になるケースがあることを想定しておくことが大切です。
また、軽のEVの航続距離が短い点は、「頻繁な充電が必要となる」というデメリットにも関係します。航続距離が短いと、充電量が少なくなるのが早いため、頻繁に充電が必要になります。軽のEVの代表格では航続距離が200kmなので、たとえば通勤で往復20km程度を毎日走行する場合は、1週間に1回程度は充電することが求められます。一方で、EVの場合は自宅コンセントでも充電ができるため、日々の利用後に、携帯電話を充電するようにコンセントにさしておけば、翌日には満タンになって利用できるような使い方もあります。新しい車の利用に慣れると、軽のEVのデメリットも、使い方に慣れることで、不便さを減らすことができます。
まとめ:軽の電気自動車(EV)で楽しいEVライフを
今回は、軽の電気自動車(EV)のおすすめランキングを紹介しました。ライフスタイルに合ったEVを選ばれる場合は、「メリット・デメリット」でご紹介した内容を参考にして、あなたにピッタリのEVを見つけてもらえたら幸いです。