こんにちは、EVライフ編集部です。
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今日は多数のEV関連ニュースから注目の情報として「出光興産がDLI社への出資を決定し電動化や大型蓄電池需要の拡大に対応」をEVライフライターが紹介します。
出光興産がDLI社への出資を決定し電動化や大型蓄電池需要の拡大に対応の概要
出光興産株式会社は、豪州のDelta Lithium Limited(デルタリチウム社、以下「DLI社」)への出資を決定し、DLI社のリチウム事業の推進に積極的に取り組んでいます。リチウムは電気自動車や定置用大型蓄電池需要の拡大に伴い、需要が拡大しており、豪州でのリチウム鉱石の生産・供給安定化に貢献することを目指しています。
出光興産が出資するDLI社が進めるMt. Ida Project、Yinnetharra Project
DLI社は、西オーストラリア州でリチウム鉱山に関する2つのプロジェクト(プロジェクト名:Mt. Ida Project、Yinnetharra Project)を進めています。Mt. Ida Projectでは、リチウム鉱量12.7Mt、品位1.2%のJORC資源量を昨年10月に公表し、現在は事業化検討を進めています。DLI社は探鉱と開発検討を進めるため増資を行い、出光興産も同増資を通してDLI社に出資しています。
出光興産がDLI社への出資を決定し電動化や大型蓄電池需要の拡大に対応の詳細
出光興産とDLI社の協業に関する検討事項
出光興産とDLI社は協業に関する検討を進めており、鉱山の操業やマーケティング、資金調達、政府支援政策の獲得活動、鉱区取得活動、購買、精製精錬技術、下流のリチウム化合物製錬事業への進出などについて、今後協議していく予定です。
豪州は多くのレアメタルが賦存しており、出光興産は石炭鉱山とリチウム採鉱を両立することで事業基盤を生かし、低炭素社会を実現するためのレアメタル事業への参入を目指しています。今回のDLI社への出資は、化石燃料から再生可能エネルギーへの転換に必要なレアメタル事業への進出を進める動きの一環であり、出光興産が豪州においてリチウム事業の推進に積極的に取り組むことを表しています。
豪州には豊富な鉱物資源があり、豪州の当社子会社である出光オーストラリアを通じて、豪州での石炭鉱山の操業を長年にわたり行っています。今回のDLI社への出資を通じて、出光興産はリチウム採鉱の知見を蓄積し、地政学的に安定した豪州でのリチウム鉱石の生産・供給安定化に貢献することを目指していきます。
まとめ:出光興産がDLI社への出資を決定し電動化や大型蓄電池需要の拡大へ
豪州は世界的にも有数のリチウムの供給国であり、出光興産がDLI社への出資を通じてリチウム事業の推進に取り組むことは、今後ますます拡大する電気自動車や蓄電池市場において、出光興産が世界的な競争力を持ち続けるための一つの戦略的な取り組みであると言えます。
出光興産は、エネルギービジネスを核としたグローバル企業グループとして、持続可能な社会の実現に向け、再生可能エネルギー、リチウムイオン電池、石油・ガス事業の3つの柱を中心に事業を展開しています。今後も出光興産は、豊かなエネルギーを提供することで社会に貢献し、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいきます。
なお、DLI社への出資に伴い、出光興産の2021年3月期通期業績には積立金や損金調整勘定への一時損失が発生する可能性があるため、今後の業績に影響する可能性があります。詳細については、出光興産のIR情報を確認してください。
今回の記事を見て、EVに関する取り組みやEV自身に興味を持っていただき、電気自動車(EV)を身近に感じてもらえたら幸いです!
読んで下さりありがとうございました。それではより良いEVライフを!
参考:出光興産
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