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今日は多数のEV関連ニュースから注目の情報として「【ワイヤレス充電】技研製作所とダイヘンが「EVエコパークⓇ」で自動ワイヤレス充電の運用実証開始」をEVライフライターが紹介します。
画像転送元:株式会社技研製作所
【ワイヤレス充電】技研製作所とダイヘンが「EVエコパークⓇ」で自動ワイヤレス充電の概要
ワイヤレス充電の「EVエコパークⓇ」の特徴と優位性
株式会社技研製作所(以下、「技研」)は、「EVエコパークⓇ」を用いた自動ワイヤレス充電の運用実証を株式会社ダイヘン(以下、「ダイヘン」)と共同で始めました。これにより、従来の手動ケーブル接続方式に比べ、入庫するだけで自動充電が始まることで、利便性が向上することが期待されます。
画像転送元:株式会社技研製作所
「EVエコパークⓇ」は、円筒形の超小型EV専用機械式駐車場で、直径9.5m、高さ15mのコンパクトな設計が特徴です。収容台数は40台でありながら、占有面積は約80㎡しかなく、一般的な平置き駐車場の約5分の1しか占有しません。また、機械装置が車両を所定位置に自動搬送するため、入庫時間は平均でわずか18.9秒(最短 15.5秒)、出庫時間は平均19.7秒(最短 17.2秒)とスピーディーです。そのため、待ち時間が少なく、滞留も発生しづらいため、駐車場前に広い待合スペースをつくる必要がありません。
さらに、「EVエコパークⓇ」は、充電に適した位置に車両を収容でき、最大効率での充電が可能になるため、充電効率が下がるという課題を解決しています。
ワイヤレス充電の「EVエコパークⓇ」のワイヤレス充電システム「D-Broad EV」の特徴と優位性
ダイヘンが開発した「D-Broad EV」は、EV用のワイヤレス充電システムで、所定の位置に停めるだけで自動で急速充電を開始することができます。業界最高水準の高効率給電を可能とする磁界共鳴方式を採用しており、システム効率は90%以上です。実証は普通充電レベルで行われますが、今後ダイヘンにより急速充電レベルのシステム開発が推進される予定です。
画像転送元:株式会社技研製作所
「D-Broad EV」は、従来の接触充電方式では発生しえない車両と設備の磨耗が原因で起こる廃棄物の発生を抑制することができるため、環境に対する負荷を軽減することができます。また、自動ワイヤレス充電により、利便性が向上し、EVの普及に貢献することが期待されます。
【ワイヤレス充電】技研製作所とダイヘンが「EVエコパークⓇ」で自動ワイヤレス充電の運用実証による将来展開
「EVエコパークⓇ」で自動ワイヤレス充電の運用実証による将来展開
今回の運用実証で培われた技術は、普通自動車や軽自動車タイプのEVにも適用可能です。将来的には、自動ワイヤレス充電に対応する車両を増やし、各地で「EVエコパークⓇ」を展開することが期待されます。
運用実証により、技研とダイヘンは、自動ワイヤレス充電における課題を抽出し、改善につなげることができます。また、社員が通勤時などに利用することにより、システム連動や従来の接触充電仕様との比較試験等を行うことができます。
運用実証を社会実装に結び付けることで、EVの普及を後押しし、カーボンニュートラルや機能的なまちづくりに寄与していくことが期待されます。
技研製作所とダイヘンについて
技研製作所は、圧入原理を世界に先駆け実用化した杭圧入引抜機「サイレントパイラーⓇ」を製造開発し、その優位性を生かしたソリューションを提案・実践しています。圧入技術が提供するオンリーワンの価値は、世界の建設課題の解決や国土防災に貢献しており、採用実績は40以上の国と地域に広がっています。
一方、ダイヘンは、自動車、産業機械、電子機器、金属鍛造など多岐にわたる分野で事業を展開しています。自動ワイヤレス充電においては、「D-Broad EV※」による技術開発を行い、環境に配慮した製品の提供に力を入れています。
まとめ:技研製作所とダイヘンが「EVエコパークⓇ」で自動ワイヤレス充電の実証へ
技研製作所とダイヘンが高知本社の超小型EV専用機械式駐車場「EVエコパークⓇ」で自動ワイヤレス充電の運用実証を始めました。従来の手動接続方式に比べ、入庫するだけで自動充電が始まることで、利便性が向上することが期待されます。
「EVエコパークⓇ」と「D-Broad EV」は、それぞれの特徴を持ち、自動ワイヤレス充電の普及に貢献することが期待されます。さらに、運用実証により、課題を抽出し、改善につなげることができます。
運用実証で得られた技術は、今後普通自動車や軽自動車タイプのEVにも適用可能であり、自動ワイヤレス充電の普及に貢献することが期待されます。また、社員が通勤時に利用することで、システム連動や従来の接触充電仕様との比較試験等を行うことができます。EVの普及を後押しすることで、カーボンニュートラルや機能的なまちづくりに寄与することが期待されます。技研製作所とダイヘンは、それぞれの技術を活かし、社会課題の解決に貢献し続けることでしょう。
今回の記事を見て、EVに関する取り組みやEV自身に興味を持っていただき、電気自動車(EV)を身近に感じてもらえたら幸いです!
読んで下さりありがとうございました。それではより良いEVライフを!
参考:株式会社技研製作所
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